食育

大人だからこそ必要な「食」の知識

今「食育」は全国の教育現場で大変に重要視されている科目となっています。
これまでも人の生活における「食」の大切さについてはかなり広く言われてはきましたが、特にここ最近の子供の中には決定的に食に関する知識が不足している人も多く見られています。
全てをその子の親の責任にしてしまうのは簡単ですが、それではその子が大人になり、また親になってしまったときに同じことを繰り返していってしまうことになります。
大人にとっても食の知識は大変に重要ですが、それ以上に成長期の子供にとって適切な食事を提供することができているかは数十年後の健康にも大きな影響を及ぼす重大なことです。
そうしたニーズを受けて現在、国家資格である栄養士や管理栄養士、調理師の資格が大人気になっているのとともに、その他の民間資格も数多く登場してきています。

信じられない子供たちの食生活

各家庭の食事については、外部の人からみると「え?そんな感じなの?」と驚くようなことはよくあるものですが、ここ数年のうちに報告される子供たちの食事の内容の中には、まさに常軌を逸していると言えるようなものも含まれています。
例えば、朝食を食べずに学校にくる子供は11歳では約2割、高校生になると約6割に昇ると言われます。
朝食を食べない習慣は大人によくあることですが、これが子供にまで影響して年齢が高くなるほど親と同じように食べずに出かけるようになってしまったりします。
朝食を食べないと午前中の体温が上がらず勉強や運動に力が入らないだけでなく、食事の時間が全体的に遅くズレこむことで夜型の生活になってしまいがちです。
毎日のようにコンビニ弁当やファストフード、スナック菓子だけを食べているような生活をしていると、20代後半ころを迎える前にはひどい便秘や頭痛を感じるようになったり、集中力や忍耐力が著しく欠けるようになってきます。
実際小学生から肥満体質となり、糖尿病や高血圧、心筋梗塞、脳梗塞と予備軍になってしまう人も増えてきており、決して楽観視できることではありません。

婚活や花嫁修業にも人気の資格です

男性が結婚したいと感じる女性の条件の1つに「料理が上手」というものがありますが、これは単に自分がおいしいものを毎日食べたいということだけでなく、生まれてくる子供に正しい食生活を送らせることができるかということも関係しているようです。
また女性にとっても、これから結婚して子供を持つならできるだけ健康に育っていってほしいと思うことでしょう。
そうした将来のことを考え、若いうちから料理に関する習い事をする女性が増えてきています。