落語を習ってみる

落語は最近静かに人気となってきている習い事の一つです。
落語の習い事では、実際に落語の一門に入門しているプロの方を講師として、落語の基本的な作法や話し方、定番となっている古典落語の噺を学んでいきます。
普段落語といえば聞く側ですが、話す側になってみるとまた違った魅力を感じることができます。
落語は日本の伝統芸能であり、これまで数々の名演者によって試行錯誤をされてきた物語です。
落語は舞台で行う演劇などとは違って一切の舞台装置を使わずにわずかな小道具のみで場面を表現していきます。
そのため、一席きちんと通してできるようになるだけでもかなり話術がうまくなり、また大勢の人の前で話すときの度胸が身につきます。
落語話はそれ自体が非常に人間性の深いドラマでもあるため、はまるとその奥深さにすっかりとりこになってしまいます。

落語を習う人はこんな人

落語を習う人で最も多いのは定年退職などで一度リタイアをした男性などですが、このごろは若い女性でも落語を習いたいと思う人も増えてきています。
面白い笑い話を聴かせることは自分にとっても楽しいことでもあるので、ストレス解消にも効果があります。
うまくなってくるとちょっとした会合やボランティアとして人前で話すことができるようになってくるので、普段の仕事とは違った楽しさがあります。

落語を習うことについて

落語の習い事は二種類あり、一つは落語の歴史や有名なお話を学ぶといった講座で、もう一つは上記したような話し方を学ぶというものです。
市民講座で探すと数が多いのは最初の方で、実際に話し方を教えてもらえる講座はそんなに多くありません。
もし話し方を学びたいということなら、プロの落語家のグループで開催しているところに参加するなどをしてみてください。
習い始めのときには準備が必要になりますが、本格的な講座になると、浴衣、扇子、手ぬぐい3つの道具が必要となります。
もっとも習い始めのときにそれらはどのようなものを選べばよいかを教えてくれたり、講座料金にあらかじめ含まれていたりするのでそれほど心配することはありません。

習い事とはいえ芸能技術を学ぶわけですから、同じ習い事を行うグループ内では技術の切磋琢磨などが行われたりします。
人の噺を聞いて批評をしたり、お互いにどういうところがよいかということを指導しあったりします。
こうした落語の仕草を学ぶことを通して、多くの人の笑顔に触れることができるようにもなるので、長く続けられる便利な習い事です。